関東水泳大会
8月29日。関東にある児童自立支援施設に所属する子どもたちが集まり、夏の成果を発揮する関東水泳大会が横浜市内で開催されました。
学園での厳しい練習を乗り越え、大会当日を迎えたその姿に子どもは自信を、職員は期待を胸に本番に臨みました。
ブログではお伝え出来ませんでしたが去る8月12日、子どもたちは50mを100本泳ぐ「100本祭り」を乗り越えました。また8月18日の別の大会で悔しい思いをした子もたくさんいました。
その気持ちを爆発力に変え、彼女らは不屈の根性で更なる猛練習を積み、互いを鼓舞して関東水泳大会に向けて努力してきました。
競技が開始すると、それぞれの種目で練習の成果がことごとく現れてきました。飛び込みはおろか、けのびも出来なかった子が50m自由形を泳ぎ切ったり、本番で自己ベストを出したりと学園サイドの士気は上がっていきました。
実は横浜家庭学園は昨年度もこの関東水泳大会で優勝しており、開会式の優勝杯返還では「返したくないなぁ...」とつぶやいてる子も。しかし、子どもたちの中では確実にこのような気持ちが渦巻いていたと思います。
「(優勝できるのかな)」
最後の種目は4×50mメドレーリレー。4泳法に特化して練習してきた選抜チームで臨みました。
結果はわずかな差で3位。誰もが拍手で讃える内容でした。
全てのプログラムが終了し、結果発表。
3名の児童が表彰台前へ。子どもたちはみんな手を合わせ、すでに涙を浮かばせている子もいました。実はすべてのプログラムの中で1位を獲得できた種目は0。
「総合優勝は、横浜家庭学園!」
ドッと歓声に包まれました。それまで不安そうだった顔は一転、みんなが笑顔に。
1位の種目はないながらも懸命に自分の種目に挑み、2位3位を着実に積み重ねた結果でした。
二か月の集大成と言えるこの結果に思わず長くなってしまいました。
このはじけんばかりの笑顔をお見せ出来ないのは残念ですが、子どもたちはこのひと夏で心も体も大きく成長しました。そしてみんなの力で勝ち取った結果に努力の大切さを文字通り身をもって感じたことと思います。
今後もスポーツや学習等において自信を持って挑戦できる、そんな人になっていってもらいたいと思います。
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